今年読んだ本は読書メーターによると384冊。
半分以上はコミックと雑誌で、今年の抱負だった「とにかくたくさん読んでみる」というのには、大分少ない感じ・・・。
でも今年はかつてないくらいにマンガを読んで面白いものにたくさん出会えたし、普段は手にとらないジャンルの本(主にビジネス書)を読んでみたり、新しい発見が出来ました。
好きな作家さんの旧作をおいかけて、もっと好きになったのもうれしいこと。改めてこれは別の記事にしたいとおもってるけれど、ポール・ギャリコと高楼方子さんがとても好きになりました。
反省は、ここ数年でブレイクしたような人気作家さんをなんとなく避けてしまったこと。来年は手にとりたいな。
読んでいたらベストに入っていたかも?という積読本を残しつつも、読んだものの中から3冊ベストを選んでみました。
3位 かのこちゃんとマドレーヌ夫人
ホルモーの万城目学さんの新しい顔とも思えるような作品でした。
穏やかななかに「くすり」と「じんわり」を盛り込んだ物語。
時々ふっと読み返したくなる一冊になりました。
2位 小さいおうち
いわずと知れた直木賞受賞作。
女中さんの日常という生活の面白さもあるけれど、なにより最後まで読んだ時にこれが小説の面白さだと感じさせてくれる結末がすごい。
直木賞受賞作を全部追っかけているわけではないけれど、直木賞も芥川賞も、これまで読んだものは受賞を納得させてくれるような新しい視点や完成度を備えているなあと思っています。「小さいおうち」も納得の一冊。
1位 船に乗れ!
今年発売になったものではないのですが、読んだ時にこれが今年一番かも、と思ったそのまま、実際にベスト1になりました。
読んで心が温まるとか、共感しやすい、とかではけっしてないし、泣けるけどとても苦しい涙だし、気軽に読んで楽しめるものではないのだけれど、だからこそ読んだら間違いなく心を揺さぶられる物語なのです。
嗜好の問題で小説ばかりになってしまったけど、これ以外にもたくさん面白い本に出会ったし、気になりつつもまだ読めていない本もたくさん。
来年こそは「とにかくたくさん読む」で、また素敵な物語に出会いたいなあ。
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