今日は雨風の強い嵐のような一日でしたが、予定を先延ばしする気になれず、神保町まで行って来ました。
一つは昨日リニューアルオープンした大好きな本屋さんへいくこと。
そしてもう一つは万年筆を買うこと。
神保町には金ペン堂という、万年筆好きには有名らしい専門店があるのです。
先日の日本橋三越の万年筆祭でいろいろ試して、これに決めようかな?と悩んでいた万年筆をいよいよ買いにいってきました!



お店は本当に小さくて、5人も入ったらぎゅうぎゅうになってしまうような大きさ。
欲しいと思っていたのはペリカンのスーベレーンM600の緑縞だったのでまずそれを伝えました。
どのくらいの太さの字を書きたいのか聞かれて字見本を見せられたので、一番細い字を選んだら、その細さはペリカンではでないですよとのこと。まずそこでうろたえました。見た目でもうペリカンに気持ちが入ってしまっていたし、一番細いEFで十分だし、買おうか…と悩んでいたら、なんと!「一番細いペン先探すので待っててください」とルーペ片手に在庫の万年筆のペン先をのぞきはじめたのです!
書ける字の太さはEとかEFとか分けられいて、これまで買った万年筆はお店でEくださいというとそのサイズのものをはいどうぞ、と出してくれるというのが普通でした。それが同じEFでも太さがいろいろだから一番細いのにしましょうと探してくれたのです。すごい!

そうして選んでくれた万年筆を購入することにしましたが、そこで終わりでないのがまたすごいところ。
インクは何色をいれますか?と聞かれます。あと今どんなインクを使ってますか?とも。
私はブルーブラックが好きなので、それを伝え、今はウォーターマンの万年筆にパーカーのブルーブラックを使っていることを話すとお店の人の顔が曇りました。パーカーのインクは他のメーカーと違って、パーカーの万年筆で使わないとペン先がインクに負けて不具合がでますよ、とのこと。まさにその心当たりがあったのでびっくりです。
そして今回の万年筆に入れるならウォーターマンがおすすめということなので、いろいろ試し書きをさせてもらってそれに決めました。(この試し書きもすごくて、紙の種類によって色の出方や乗り方が違うといろんな紙に書かせてくれました。)
万年筆はできるだけ一本に一色。色を変えない方が良いとも云われました。インクはペン軸に馴染むものなので、水で洗浄してもそのインクの影響は残ってしまうのだそう。今まで色を変えて遊んだりしていたので、良くなかったんだなあ…たしかに前の色が残ったり、かすれやすくなったりはしていたから。
このお店はどのペンでも試し書きをさせてくれるわけではないようなのですが、購入を決めたものに関してはインクを入れて、その状態で試してからお持ち帰りになります。中にインクを入れて書くのと、ペン先につけて書くのでは、太さが変わってしまうのだとか。お気に入りのノートがあるのなら、その紙に合うようにインクの出方を調整するので少し使ってペンが馴染んだ頃にノートと一緒に持ってきてくださいねとの素敵なお言葉も!
そしてインクの入れ方とお手入れのしかたをしっかり教わって、お買い物終了。
ここまでだいたい一時間…もっとかかったかも?
万年筆は自分にはまったく安いお買い物ではないので、ここまでしっかり調整してもらって、今後気持ちよく使うためのあれこれも教えてもらって、しかもそれを楽しく味わえて、ほんとうに気持ちよく購入ができました。


わたしの3本目の万年筆。ペリカンのスーベレーンM600の緑縞。
教えを守って、大事に大事に使います。

(ちなみにペリカンの万年筆はクリップの部分がペリカンのくちばしになってるんですよー。かわいいのだ!)

3本目の万年筆。

2012年4月1日 00:10.
投稿者:マキ
カテゴリー:文房具
タグ: , , , , ,

[ indexに戻る ]

コメントを残す